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分析家の独り言 260 (ひきこもりとドライアイ:その心の構造)
あるひきこもりのクライアントが語った。

小さい頃から悲しかったり、悔しかったり、辛かったりして泣いた。

しかし、誰も自分の話を聴いてくれなかった。

なぐさめたり、共感されることがなかった。

泣いても何も変わらない、何もならない。

そうして泣くことが嫌いになった。

さらに感情を出すことを抑え、言いたいことが言えくなっていった。

後にそれがドライアイという症状に至った。

日常的に常に目が乾くため、目薬が手放せない。

泣きたいときに泣かない=涙を出すことを止めた⇒ドライアイという症状

心が全て身体のに影響する。

初めに心在りき。

泣きたいときに泣いて感情を表出し、言いたいことを言えるようになればドライアイは治る。

クライアントの話しに耳を傾け、受け入れ、共感していけば、感情や言葉が表出できるようになる。

それを分析場面やクライアントの周りの人(特に母親)がしていくこと。

心が癒えれば、身体も癒され症状は消失し、言えるようにもなる。

しかし、分析がなければ自分が感情や涙を出さずにきたことなど気付きようもない。

否定されたり非難されることなくクライアントは自分の話を聴き続けられる安心感のなかで、心を開き語り出す。

精神分析がおしゃべり療法といわれる所以である。


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by lacan_msl | 2009-08-31 09:07 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家に独り言 259 (8月京都子育て相談室より)
昨日京都で8月2回目の子育て相談室を開いた。

クライアントたちはそれぞれに子どもにオールOKする中で、その失敗やしんどさを語りつつも、オールOKすることによって子どもの変化や気付きがあった。

それらを話し合った。

夏休み、しんどいながらも子どもの要求に応え対応するうち、自分のことを自然と振り返り、自分はこんな風に世話されただろうか、大事にされただろうか、いや多分こんなことは無かった。

そう思ってから少し子どものことが、大事に思えたという。

自分の欠如を知れば、こうして子どもを思いやることもできる。

またあるクライアントは、子どもに問題があると思っていたが、子どもにオールOKで対応するうち、自分に問題があったと気付いた。

それから子どもへの対応が変わったという。

こうした気付きが大事である。(分析は洞察的気付き療法である)

最初大半のクライアントは、自分は愛されて育ったと思っている。

しかし子どもに対応し、自分を振り返れば自分も適切に世話されていないことに気付き、理想的自己イメージは崩れていく。

そうして足りたところと、足りないところを自覚して、本当の自分を知っていく。


子どもの問題に悩み、そのお母さんが分析を受ける。

当然分析でもオールOKの対応法を話す。

頭では何とか理解できても実践しようと思うとできなかったり、疑問や不信感が出てくる。

初期は特にオールOKしたくないが、それをするしかないのだろうとやり出す。

すると、子どもに少し変化が見えてくる。

やっぱりオールOKすることが良いことなんだと思う。

あるクライアントは言った。

「それでも毎週分析か子育て相談室・理論などでオールOKの話に触れていないと戻る(オールOKできなくなる)」と。

常に理論・理屈でオールOKの対応法にふれながら、確認し、疑問点を質問して解決していかないと、根気強く継続してやり続けることは難しい。

なぜなら母自身に世話されず、大事にされず、愛されなかった子ども時代の悲しい自分が無意識下にいるからである。

クライアントたちは、自分だけでなく同じようにオールOKする人たちの話を聴くことで、共感しあったり、意見を言ったりしながら刺激しあうことになる。

自分のことは見えないが、人の話を聴くと子どもにこうしたらいいのにと思ったり、他の人ができているところを認めたりもできる。

いつもの自分とは違う角度からまた自分や子どもとの関係を見つめることができる。

その中に、私の失敗談や経験したこと(娘の反抗や不登校)、症例などを交えながら話をしている。

一人で悩みながら迷いながらオールOKし頑張っているクライアントたちの役に立てればと願いながら、この子育て相談室を開いている。

そうして未来ある子どもや青年たちが自分を活かし、活き活きと自分の人生を歩んでいってくれることを目指していく。


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by lacan_msl | 2009-08-28 15:52 | 分析家の独り言 | Comments(0)
京都 子育て相談室(旧 母親教室)9月追加日程のお知らせ
9月の京都 子育て相談室は予定通り、9月17日(木)に加え、9月25日(金)にも開催します。

日 時 : 9月17日(木)、9月25日(金)両日とも 10:30-12:30

場 所 : ひと・まち交流館京都(JR京都駅から徒歩15分)  

参加費 : 1,000円(1回:2時間 完全予約制 電話等にて連絡してください)

子どもさんの年齢に関係なく、子育てに関しQ&A方式で相談会を開催しています。

日常の些細な事から、不登校、ひきこもり、非行、神経症など様々な悩み、問題に答えます。

興味関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


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by lacan_msl | 2009-08-28 15:50 | 教室・講座のお知らせ | Comments(0)
金谷氏今月のメッセージ (平成21年8月) 
(以下は分析家仲間の真理攫取(金谷)氏のHPにある今月のメッセージを私のブログで紹介しているものです。)

              テーマ『父=男とは?』

 何度となく父親とは?男とは?と・・・書いたことがあるが、最近頓に情け無い男が増えて
いる。以前にも述べたが、私自身も2歳のとき父が病死し、何も記憶の無い時に分かれている。その為に父親像・男性像がまったくと言っていいほど無かった。
幼少期から父がいないから母を守らなければならないと、周りの人達が会うたびに毎に絶対と言っても過言ではないくらい言われてきた。


しかし、守るとはどういう事か・男が何か分からない。

 ただ幼心にプレッシャーだけが圧し掛かる。親の思いや自分の考えとは別に、男性性が身について行かなかった。疑問に思っても教えてくれる人がいない。やろうと思ってもやり方が分からない。

 出来ない事が悔しくて、ただ自尊心を傷つけない為に「出来る」と言って上手く逃げたり、
うそをついてでも自分を守ってきた。

悪いのは人でよい事は自分。だんだん遊ぶ友がいなくなり、誰も相手にしてくれなくなった。
悩みながら成長していた頃、小学六年生の時だったが、男性の担任教師に出会った。

先生は、野球が好きでジャイアンツファン、そして男子生徒には男とは何か?と常に語っていた。まさに「男性とは」を求めていた私には先生の語る内容に興味津々であった。

その先生の信条は「陰でこそこそするな! うそをつくな! 悪いと分かれば正直に認め、 謝罪しろ! 説明はしても言い訳はするな! 喧嘩は道具を持つな! 喧嘩する時は必ず
1対1でしろ・集団でするな! 弱いものいじめは絶対にするな!」

そして先生の尊敬する人物は、故・連合艦隊司令長官の山本五十六という冷静沈着で思慮深く、決断力・判断力に優れ、部下に対しても厳しくもあり又優しさにも溢れた人だった。

先生は、「男の中の男」と何時も長官を絶賛していた。
その影響もあり、自分で山本長官の事を書いている本を全て読み、上映された映画も全部見て自分の目標とする男性像に作り上げた。しかし、これで男を知り男性像を作る事は思うほど簡単ではなかった。

自分を守る為や自尊心を保つ為に、責任転嫁したり平気でうそをついたり都合が悪くなると逃げ出してしまう。

全然自分の目標と違う状態だと言うことに気が付き、どうすれば・・・・・・・と思ってる時に

精神分析を知った。大沢先生との奇跡的出会いである。

自分が男として求めてたものが・漠然としてたものがこの出会いで一気に解消出来た。

大沢氏は頭脳明晰・語る言葉は的確に要領よく短く分かりやすい。

これだけだと冷たく味気ないが、その上に人間の心を良く知り思いやりのある暖かさも感じる。これだと思った。

男とは論理的思考性に置いて物事の真理を的確に捕らえ、正しく分析し自分の言葉で相手とコミュニケーションを取る。毅然とした態度で、明確な言葉で説得する。

私は疑問に思っていた事を全部ぶつけたが、それを見事にすべて臆す事無く答えられる揺ぎ無いその姿に「男」を見た。

 幼少期から悩み続けた「男」とは?自分なりには腕力があり喧嘩が強い・威嚇したり・強いと言う態度を示す事が男だとそう思い込んでいた。

いや、一般的にはこう考えている男性が多いだろう。

相手を強引にねじ伏せる、歯向かう者はすべて屈服させる。それが出来なければ我関せずとばかり無関心を決め込むか、他責的になり、逃げ回るかしか出来ない父親が増えている。

 当研究所に訪れるクライアントは女性が圧倒的に多い。子どもの心配、自分の将来等真剣に悩んでいるのに比べ、一方男性は訳の分からない何の根拠も無いポリシーなるもの一つで生きていて悩み苦しみは酒や仕事に逃げる。

逃げ切れないと思うと病気に逃げ込む。お母さん〔妻〕が真剣に悩んだうえ、探り当てた精神分析なのに、父親〔主人〕はまったく理解を示さず恐くなり「騙されている」と止めさせようと邪魔をする。

そんな中にも、勇気と知性を持った大人のご主人が、堂々と説明を求めに来られ、理解が
出来て、自分自身も分析を受ける必要性に気付き始められたご主人もおられる。

間違った男気を発揮し「そんな所に行くもんか、分析を受ける必要もない、聞く意味もない」と頑固に意地を張って取り付く島もない。

お母さん〔妻〕はどんどん勉強して男とは・父親とはが分かってくれば来るほど主人に嫌気がさしてくる。主人は見捨てられるのではないか、と不安を感じ余計に邪魔をしてくる。

最後には自分の無能さを棚に上げ、妻が変ってしまい夫婦の中が悪くなったのは、分析の所為だと矛先を向けてくる。

 真の男性は、間違った事には勇気を持って立ち向かう。自分の力が及ばないと分かれば、潔くそれを認め、相手のすばらしさを称え速やかに素直に相手に従う。そして学び取る。
自分が最高だと思ってしまえばそれ以上発展することはない。

 先日のゴルフ・サン・クロレラクラシックで、今期2勝目を挙げた石川遼君、彼の快挙もさることながら、大接戦を繰り広げた2位のブレンダン・ジョーンズは自分より年下で後輩の遼くんに真剣に、手を抜く事無く力いっぱい戦い抜き、自分が負けたと分かれば遼君を称える紳士的な態度に男らしいさを感じた。

 今は僅かなお金を奪うために簡単に人を殺す、家庭内暴力で本来守らなければならない
妻や子ども達に暴力を振るうとは、情け無いと嘆いてばかりいられない。

現実にこういう男を育てた両親がいる。真実の男性を学ぶ為には、真の男性性を持った父親がいなければならない。その真の男性性を持った配偶者を選ぶには、真の女性でなければならない。

その為には、産み育てていかなければならない母親が学習するのがベストである。
配偶者の選択のし方と真の男性を育てていく子育てを学習しなければならない。

                   所長  真理攫取

金谷精神療法研究所


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by lacan_msl | 2009-08-26 07:44 | 金谷氏の今月のメッセージ | Comments(0)
分析家の独り言 258 (9月京都分析理論講座より)
昨日京都で、いつものようにテキストを解説し、参加されたお母さん・お父さん方の質問に答えながら分析理論講座を進めた。

ひきこもりや不登校、非行などの子どもへの理解と対応を学ぼうという熱心なクライアントたちなので、質問されることが多い。

今回は、生後6~8ヶ月の乳児の発達について解説したが、この時期は「8ヶ月不安」と言われる時期で、乳児が適切に世話され、母を識別し内在化し始める時期である。

大事なのは、適切に世話されることであり、手を出しすぎても、抜きすぎてもいけない。

このころの子どもを育てるとき、先回りして手を出しすぎたという。

そうすると、乳児は自分で内部感覚(お腹が空いたなどの不快感)を感じ取り、それを泣くという形で表出する必要がない。

お腹が減る前に、オムツが濡れて気持ち悪いと感じる前に、おっぱいや乾いたオムツが勝手に来るからである。

放ったらかしもいけないが、過干渉・過保護も子どもにとっては適切な世話とは言えない。

次回の分析理論講座で分離・固体化の過程を解説するが、これは自分の感覚を自分のものとして感じ、母とは違う存在である自分に気付き、その母から距離をとって切り離し、それでも自分を維持できる自我境界をつくる過程である。

これだけのことを乳幼児期になすのである。

大人でさえ、この精神の発達をしている人は少ない。

自分と他人は別個の違う存在であると認識するだけでも、精神の発達から見れば大変なことである。

この認識がなければ、自分の思っていることは他人も思っているはず。

他人は自分の思う通りに動くはず、という思い込みからの言動となるため、当然軋轢や、誤解などが起きる。

また、子どもを育てる母親自身がその母と分離できずにいるため、子どもを取り込んでおり、子どもが自分から距離をとり離れていこうとすると、分離不安からそれを妨害してしまう。

母親の言動は無意識的なので、子どもの成長や自分からの分離を阻んでいることにも気付かない。

こうして精神の発達は阻止され、いつまでも赤ちゃんのまま留まる。

それでも体は、それなりに成長していくため、肉体の年齢と精神の年齢の差はどんどん開いていく。

その結果、学校に通う途中や、進路を決めるとき、社会に出る頃になって、精神が赤ちゃんでは学校という社会でまわりと対等に話すことも、関係を築くことも難しく、自分の進む道を自ら決定することもできず、撤退しひきこもることになる。

子どもがひきこもるにはひきこもる原因がありそれを理解し、対応法を知って育てなおしていけばよい。

こうして分析理論を知って、理屈から人間を理解していくことも意味のあることと思う。

分析理論講座に興味・関心のある方、連絡ください。


電話:077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。

詳しくはラカン精神科学研究所のホームページをご覧ください
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by lacan_msl | 2009-08-25 09:58 | 分析家の独り言 | Comments(0)
京都分析理論講座日程のお知らせ(平成21年9月)
平成21年9月は下記の日程で分析理論講座をひらきます。

日時 : 9月24日(木) 10:00-12:00
場所 : ひと・まち交流館京都(JR京都駅より徒歩15分)
費用 : 3,000円 (テキスト別途 1冊1,000円)
 
講座内容 : 『心の発達』 -口唇期の心の発達- 分離・固体化の過程 (1)正常な自閉期 から

「新たな子宮外環境の中で、母に世話されていることにも気付かず、栄養を供給してくれる乳房も自分の一部として知覚している・・・」(テキストから一部抜粋)

一人でも参加いただけます。

独自のテキストをもとに症例などを入れながら、精神分析の理論をわかりやすく解説します。

子育てする上で、また人間を理解するために役立つ理論です。

子育て中の方、結婚前の方、男女を問わず知っておいて欲しいことがたくさんあります。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

電話:077-558-8766 または 050-3767-6283

携帯:090-7357-4540

メアド:lacan_msl☆yahoo.co.jp ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパムメール対策)。


子育て(日常の接し方・不登校・ひきこもり・非行など)の悩み、疑問等ご相談ください。

交通費負担で、出張セラピー・各理論講座・子育て相談室(子育てに関するQ&A)をしています。

開催場所:ラカン精神科学研究所(駐車場あり、滋賀県大津市唐崎、JR京都駅から20分)。

依頼があればクライアントの御自宅や最寄の駅周辺の施設(ホテルのロビー、ファミレス)等へ出張が可能です(交通費別途)。


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by lacan_msl | 2009-08-25 09:57 | 教室・講座のお知らせ | Comments(0)
分析家の独り言 257 (分析によって全てを肯定する生き方へ)
あるクライアントとその息子の会話。

息子の住まいは別だが、家業をともに営むため毎朝クライアントの家に来て、仕事場に出かけていく。

あるとき息子は、子どもの世話に追われる自分の妻を見ていて、夫である自分は子どものためならと我慢していることもあり、つい愚痴が出て、「嫁さんは子どものためにいるようなものや」「自分は辛抱と我慢ばっかりせなあかん」と言った。

母親であるクライアントは「そやから、あんたが家に来たときは、あれが食べたいて言うたら用意して、あんたの言う通りしてあげてるやん」と言った。

それをそばで聞いていた息子のお嫁さんが、「その通り」とひと言。

自分が生きている間は、いくつになっても息子が望むなら自分に出来ることはしてやるとクライアントは言う。

やる限りは邪魔くさいと思わないで、息子のいうことを大事に思ってしてやる。

子どもの側から言えば、誰かに自分の要求をきいてもらえ配慮される幸せ。

それを母親としてきいてやる、それが今は喜びとなった。

仕事から母親であるクライアントの家に戻ってきて、そのまま息子は自分の家に帰るときもあるが、わざわざ2階にいるクライアントの部屋まできて、「わっ、クーラーのきいた部屋で、お前はいいねぇ」などと、皮肉めいた冗談を言いながら、5分ほどしゃべって帰っていく息子。

そんなたわいの無い会話ができるようになり、それをが心地よい。

分析を受ける前も自分の人生、分析を知り分析を通して自分を知っていったその後は二度目の人生。

そのどちらをも冷静に、客観的に見ていられる。

いっぱい苦しんで耐えて、それでも生ききってきた。

女として生まれたが、歪められ生き難さを感じてきた。

前は、今度生まれて来る時は男として生まれ僧侶になりたいと思っていた。

今は、、もう一度生まれ変われるならやっぱり女が良いとクライアントは言う。

生命を生み出すことの素晴らしさを知ったから。

本当に大事なのは、生み出した後いかに育てるかであるとわかった。

生命力のある存在として子どもを育てるには、生命力を持った親にしかできない。

そのための知恵・知識を知らないと、共に生き、真の人間を育てることは出来ない。

人が人を理解しないと、人同士は生きられない。

そのためにも、生み出し育てるには全てのことをケチったらあかんとクライアントは言った。

全ては自分に必要で起こったこと、良い事も悪いことも全てを受け入れ肯定できるクライアントになった。

よくここまで来てくれたと私は思う。

人としてインテグレーター(分析者)として、クライアントから教えられるこもまた多い。


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by lacan_msl | 2009-08-22 10:25 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 256 (トラックバックに気をつけて)
「分析家の独り言」と題してブログをあげいて、それにトラックバックが来ることがある。

今回、酒井法子容疑者の事件について書いたブログにも幾つかのトラックバックが届いた。

どういうものかと、トラっクバック先のサイトの見に行った。

酒井法子容疑者について書かれていて、同じように興味・関心を持つ人のブログのように思えた。

その中に酒井容疑者の動画が貼り付けてあり、私は安易にそれを見ようと思ってしまった。

結局それは、いわゆるワンクリック詐欺というもののようで、この動画を見たことにより料金が発生するという画面が出た。

実際には動画は何も見てもいない。

クリックして出てきたのは、動画ではなくお金の請求の画面だからだ。

こういう手口があるのかと、驚くとともに、ある意味感心した。

こういう頭の回転・機転をもっと人や社会の役に立つ方向に使えないものか、といつも思う。

私のブログを見た人が、私と同じような嫌な想いをしないように、当然トラックバックは削除した。

皆さんも気をつけて欲しい。

いろんな手を使って、不正にお金を得ようとする一部の人たちがいる。

俺々詐欺しかり、振込み詐欺等、私達の周りのいろんな所に落とし穴があるようだ。

分析的にいうなら、超自我(良心)が機能していない。

お金が得ることが目的で、お金を人をだまして不正に得てもかまわないということ。

そこに自分への自負・尊厳などなく、他人への配慮・思いやりもない。

自分さえ良ければいい、人が泣こうが困ろうが知ったことではない、それより何よりお金が大事、得たい。

本当にそれで幸せを感じ、充実した人生を生きられるのか、人にとって真の幸せとは何かと考えさせられる。

こういう人間が増え、それが犯罪につながることも多い。

一方で、心を病む人も増えている。

この先この国はどこへ向かうのか。

それら全て、一人一人の心のあり方が問われるのではないか。

肉体はそれなりに成長し、やがて老いていく。

心の成長、あり方は肉体とは全く違う経路・過程をたどり、命のある限り成長し続けることが出来る。

なぜそれを目指さないのか、しようとしないのか。


また、ブログにコメント・メッセージが届くこともあるが、その中にも真面目なものから、いわゆるHな内容、卑猥な表現のものもある。

出会い系の迷惑メールも一日に山のように届く。

人は様々。

ネットの便利さの裏に、こういった危険があることを忘れてはいけない。


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by lacan_msl | 2009-08-21 12:36 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 255 (酒井法子容疑者:、「3人の母と家の秘密」 より)
覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された女優の酒井法子容疑者(38)の毛髪から、覚醒(かくせい)剤成分が検出された。

ネットで、「3人の母と家の秘密」 と題した酒井容疑者の生い立ちを書いた記事を見た。
(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090817-00000002-aera-soci)

以下、記事より抜粋
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「1人目の母」つまり実母とは、両親が離婚したため2歳で離別している。
酒井容疑者はインタビューで「実の母の顔、全然覚えてないんです」と話している。

小学校時代には、埼玉県狭山市の親戚の家に里子に出された。
これが「2人目の母」である。

狭山での暮らしも突然、幕を引く。小学校卒業間際の6年生の3学期に、父が再婚したことで呼び戻された。その相手が、のりピーから見れば先の「3人目の母」にあたる。

中3の冬、友人に誘われてコンテストに出場。入賞を逃しかけたが、所属事務所サンミュージックが特別賞を受賞させ、芸能界入りが決まった。
3学期の卒業間際に東京に転校した。

小学校も中学校も、卒業式直前に「大人の都合」で転校させられる運命は、幸せを掴みかけるのに、あと一歩届かないのりピーの人生を暗示しているようでもある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2歳で両親が離婚し、実母の顔も知らない彼女。

分析上、これだけでも心の負担は大きく、それ以後の人生に大きな影を落とす。

子どもには親の都合はわからない。

ある日突然母親がいなくなる。

2歳といえば、まだフロイトのいう肛門期にあたり、トイレット・トレーニングの時期である。

マーラーの分離固体化の過程でいえば、第四期の個体化の強化と情緒的恒常性の出現の時期。

母の映像・イメージを内在化するが、普通に育っても、母とのいきなりの分離は不安を呼び起こす。

そのため母を何か物に置き換えて、この母との分離の不安と寂しさを子どもは一時的にしのぎ、和らげている。

この母の代理物が移行対象物といわれるもので、それには柔らかいもの、母の香りのするもの、例えば毛布・シーツ・タオル・ぬいぐるみなどである。

ところがこれは母が一日のうちの短い時間不在である場合のことで、彼女の場合は両親の離婚が決まったときから母と全くの分離状態に置かれた。

それはもう、移行対象物により母の代理物を持つだけで到底埋め合わせられることではない。

母にくっつきたくて母を呼んでも探しても、自分の前には現れない母を諦めるためにどれほどの心の負担を強いられただろう。

当然それ以後、精神の発達はその時点で停滞し、欠損を抱えながら生きていく。

またいつ、自分の大事な人が突然去って行くかもしれないという想いをどこかに抱えながら生きていくかもしれないし、何かにしがみつきたい、甘えたいと思いながらも、それをまた失うかもしれない不安や恐怖から、人を求めない生き方をするかもしれない。

さらに、小学校時代には里子に出され、また環境や母と呼ぶ人さえ変わる。

そしてまた、中学3年では彼女がどこまで自分の意思で動いたのかはわからないが、芸能界入りするために東京に転校した。

記事に「幸せを掴みかけるのに、あと一歩届かないのりピーの人生を暗示しているようでもある」とあるが、今回の覚せい剤取締法違反(所持)容疑もそうだが、一見幸せそうに見える彼女の心の闇、苦悩は深いのではないか。

覚せい剤を使用していたことは確かなようだし、それが何年前からだったのかははっきりしないが、彼女が覚せい剤にはまっていったにはそれだけの養育史があった。

原因なくして結果はありえない。

彼女は実の母に甘えたかっただろう、頼りたかっただろう、抱きついてしがみついて安心したかっただろう。

彼女の置かれた状況がそれを許さず、何年も後に子どもの頃から欠けたもの、欲望は、覚せい剤に依存するという形をとった。

38歳という年齢の彼女は、育ってきた環境がどうであれ、社会的責任を負い、罪は償わなければならない。

まして子どもさんはまだ10歳。

これから彼女がしなければいけないことはたくさんある。

まず、覚せい剤から距離を置き、抜けることだけでも大変なことだろうから、なんとか頑張って欲しい。

それには彼女を援護し、支える人、ことが必要であろう。

人は人によって支えられ癒される。


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月刊精神分析2009年4月号 なぜ分析で病が治るのか

月刊精神分析2009年5月号 精神分析家をえらびますか?
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by lacan_msl | 2009-08-20 10:21 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 254 (自分への智を得、知的享楽へ)
分析で問題になるのは、クライアントと親の関係である。

最初クライアントにとって、母親は優しい良い母であることが多い。

ところが、養育史を聞き母親について語りだすと、様々な母親が出てくる。

最初の語りとは違ってくる。

中には、母親の悪い面に触れようとすると抵抗し、明らかに不機嫌になったり、とても触れられそうにないこともある。

クライアントの反応を見ながら、それぞれのクライアントに合わせて進めていく。

良い母の下(無意識)には、悪い母がいる。

反対に、最初から「母は嫌いです」というクライアントもいる。

こういうクラアントの無意識には母への愛着が隠れている。

母を好きか嫌いかどちらか、一方だけを意識している。

そうしなければ、優しい好きな母と表現した場合、嫌いな悪い母が出てくると困るからだ。

反対に嫌いな悪い母を意識している人にとって母を求め母に愛着を持った自分が出てくると、母を憎みきれないのでこれも困る。

母も人間であるから、100%良い人でも悪い人でもない。

良いところもあれば悪いところもある、そのどちらも意識すること。

偏らず、真実を見て知ること。

対象関係論でいう、良い母にはそれに対応して良い自我が、悪い母に対して悪い自我が形成される。(詳しくは、分析理論講座またはインテグレーター養成講座で解説しています)

そうして自分を知っていくこと。

それが辛いことであるため、撤退していく人もいる。

私は自分の思い込みや、思い違いを分析によって知り訂正していけることが楽しかった、面白かった。

そうだったのかと納得できると、辛いことも受け入れられた。

私という人間は、結構理屈っぽい人間だったんだと思った。

自分への智を得ていくことから始まり、さらに真理・本質を求めるようになった。

まだ知らないこと、わからないことがたくさんある。

命が終わる瞬間まで、それらを追い求め、智を得て、知的享楽に浸りたい。


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by lacan_msl | 2009-08-18 13:09 | 分析家の独り言 | Comments(0)