分析家の独り言 246 (会話、理解が人をつなぐ)
荒れる息子、常識から外れすぎていて、問題をおこし、この息子と向きあわぜるをえなくなたクライアント。

親子でありながら言葉が通じない。

当然、気持ちも通じない。

この息子にオールOKしていった。

人が本当のことをいうのは、簡単なことではない。

人は本当のことが言えなくて病んでいく。

クライアント達は言う、言っても受け取られず、理解されずどうせ言っても無駄と思い言わなくなったと。

息子が本当のことを言えるようになったとき終わる。

ただいつ終わるかはわからないが、少しでも早く終わらせると言って、オールOKに取組んだクライアント。

その過程で、息子の変化をまじかにみた。

そして人の見方が変わった。

これまで自分と合わない人とは出来るだけ関わらないように、避けてきたが、人って案外面白いものだと教えられた。

人は自分が思ってきたようなものとちがっていた、一体何を見てきたのか。

何も知らなかったのではないか、見ようともしなったのではないか。

これでは人生の半分以上を損したようなもの。

人と関わり、人から刺激をもらい、自分の中に変化が起こる。

自分が正しいと思ってきた考え方や価値をもう一度吟味しなおし、他の考えの方が良いと思えば入れ替える。

例えば、私は我慢することがいいことだと教えられ、そうして生きてきた。

出来るだけ自分を出さずに、人に合わせいい人を演じてきた。

ところが分析に出会い、自分を出すことが大事と知った。

我慢することが必ずしも良いことではなかった。

逆に自分を出して、人と良好な関係を持つことができる。

時と場所、相手等を考えて、出す事と控える事を適切に判断していくこと。

それにはしっかりとした自我構造がなければできない。

それが無いから、とにかく全て出さないのが安全と、我慢していただけだった。

あるときから私は良い人をやめた。

言うべきことは言い、相手の意見も聞く。

互いが話合いによって、合意点を持ち、納得すること。

本当は、そういう話し方、関係を親との間で学習し、さらにそれを周りの人たちと経験していくものだった。

会話が人と人をつなぐ。

その会話の仕方がわからないというクライアント達の話を聴き、会話を重ね、分析において信頼関係を築くことからつながっていく。

荒れる息子にオールOKしたクライアントは、息子を理解しようと努めてくなかで、人とつながることの面白さを知った。

オールOKは、それをされた子どもと、した親の両者を育てていった。


ラカン精神科学研究所のホームページ

オールOK!子育て法 のページ
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by lacan_msl | 2009-08-02 09:53 | 分析家の独り言 | Comments(0)
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