分析家の語らい 20(人込みを人ゴミと間違っていた)

ラカンは言葉の重要性を徹底的に説きました。

私達セラピストは「辞書を愛読書とせよ」と言われます。


以前、『ひとごみ』という言葉は『人ゴミ』と書くと思っていました。

人がゴミのように集まって混雑しているという意味だろうと。

人ゴミが嫌いでした。


辞書を頻繁に引くようになって、『ひとごみ』の意味を調べると、

『人込み』:人の込みあう事。またその場所。雑踏。とありました。

そうか、自分は人をゴミのように思っていたのだと思いました。

人とは素晴らしいもの、尊敬、尊重に値するものとは

考えていなかったという事です。


『人は他者を通して自らを語る』と分析でいいます。

という事は、私が私をゴミだと思っていると気付きました。

個人として尊重される事無く、親の命令指示の下に支配され、

都合の良いように使われ、ゴミのように扱われた自分。

それらはまるでゴミのような自分です。


そのゴミである自分を通して、それを投影して他者を見るので、

人がゴミに見える。

ゴミとは物の役に立たず不要な物、無い方が良い価値のない物、捨てられる物。

そういう存在が自分であると規定して来た、そう規定せざるを得なかった。

これでは他者も自分も尊重し大事にするなど出来る訳がありません。

「人(自分)はゴミ」を「それぞれに良さを持った必要・有用・価値ある存在」

と書き換えます。


分析は個々人の良さを引き出し、人を活かす道を目指せと言います。


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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by lacan_msl | 2017-11-09 23:29 | 分析家の語らい | Comments(0)
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