第三回 『インテグレーター(分析家)養成講座』を開きます。
日時 : 9月6日(木) AM10:00~PM2:00 場所 : ラカン精神科学研究所(伏見区深草フチ町) 料金 : 8000円 講座内容 自我論Ⅲ 超自我の発達 ▲
by lacan_msl
| 2007-08-31 23:52
| 教室・講座のお知らせ
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最近クライアントになった人の中に、PTSDの方が何人かおられる。あからさまに虐待を受けた人、とてもその年齢では耐えられなかっただろう出来事に遭遇してしまった人等など。いずれにしても心に受けた傷が癒されず、外傷はその人の人生に繰り返し侵入することによって、正常な発達経路を止めてしまう。これを外傷への固着といい、それは言葉を持たない凍りついた記憶である。まず第一には、安全性を確保すること。次に、辛いがそのことから逃げずに、立ち向かう自我を作ること。そのために何度もその事を語ること。こんなに辛い思いをしたのは自分だけであって、自分の辛さは誰にもわからないだろうと、「孤立無援」と「無力」感の中に居る。心を閉ざしてしまった人の心をもう一度開けるように、私たちは援助者となる。それには長い時間を要する。それでも諦めてはいけない。丁寧にクライアントの言葉を聴いていく。そうするうちに、失われた人への信頼感をもう一度持ち始める。
かつて私も、そうした孤立と、無力感の中にいた。 ▲
by lacan_msl
| 2007-08-29 23:28
| 分析家の独り言
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毎月1回、福岡出張セラピーを行っています。
9月12日(水)~14日(金)の三日間、福岡に出張し、精神分析を行います。 ひきこもり等により、外出が困難な場合は、お宅へ伺うことも可能です。 遠方への出張であるため、福岡でのクライアントの方には分析料プラス2000円の交通費の負担をお願いしています。 2名以上のグループであれば、母親教室を福岡でも開催します。子育ての悩み・疑問に答え、安心して子育てできるようアドバイスします。今実際に子どもさんが不登校であったり、ひきこもり、非行などの問題がある方、特に問題はないが、自信がない、迷う、どう対応すればいいかわからない方、学んでください。 精神分析理論を学びたい方には、分析理論講座をお一人からでも行います。 ご希望の方、興味・関心のある方、お問い合わせください。 電話 050-1035-4401 携帯 090-7357-4540 [e-mail] ▲
by lacan_msl
| 2007-08-27 23:46
| 出張セラピー
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以下、金谷精神療法研究所 所長 インテグレーター 諸法皆空(金谷章吉) のHPに掲載されている今月のメッセージです。
所長の一言として書き続けて来た事の多くは「父親の役割」と「言葉の大切さ」である。 ラカンの分析は「父の名」と言い、言葉の重要性を主張する。 世の中を分別しているのは「言語」である。 父は挙骨を振る舞い子供を教育する事もあるが、そこにはその理由を言葉で明確に説明し納得させるそれこそが「父の力」である。 先日放映されたテレビ番組「はだしのゲン」の中にその父親像を見た。 そこに画かれていた父親像は、戦争と言う馬鹿げた事に真っ向から反対し、如何なる弾圧にも屈することなく、自分の信念を貫き、子供には間違ったことを言ったり・したりしたならば、真剣に怒り,善い事には心から喜び誉める、どんな危機・苦難にあっても「生きろ、生きるのだ」と叫び続ける。 その姿に男の力強さ・父親の偉大さを感じた。 堂々と自分の信念を貫き、何があってもそれを曲げない不屈の精神、これを表現し子供に伝えていくのが男としての父親の役目だと。 男と言えば、相撲界の横綱「朝青龍」の話題で賑わしている毎日です。 相撲は「相撲道」といい国技であると、しかし、日本国政府が正式に認めているものではない。 では、何故国技?それは、相撲の中で行われているものが、日本の伝統精神と同じであるからなのです。 まず、裸で両手を広げ、高く指し上げて裏返す、何も武器を持ってないと示し、正々堂々と自らの力だけで戦いますと宣言し身体も曝して勝負をする。 逃げも隠れもしない、正面からぶつかり合う堂々とした真剣勝負であり、正義の姿を表している。 横綱はその頂点に立ち、それを自らが先んじて表現し模範となる立場にある。又土俵入りと言う特別の役割がある。 邪気を懲らしめ邪悪を取り除くと言う意味を持つ神事である。両手を打ち捻り潰す行為や足を高く上げ力強く地面を踏みしめる行為が、邪悪退治している姿である。 そういう立場にあるはずなのに自分のした事を認めず、反省もせず、それどころか心の病「解離性障害」と証しと、病に逃げ込もうとしている。どうしても病というならば「逃避性寡黙障害」というべき病名であろう。 日本のしきたりだから知らなかった、モンゴル人だから?ふざけてはいけない。 巡業には出られないと言う診断書を提出し元気よくサッカーをしている事が、善い事か悪いことか外国の人には解らない?それはモンゴルの人を含め他国の人達を馬鹿にしていることにならないのか? しかし、朝青龍一人を責めるのではなく、相撲界の人々も横綱を決める時に二場所連続優勝と言う条件よりも、いかに国技に相応しい精神が備わっているかを重点的に見極めて決定すべきだと思う。 もし、男ならば本当の横綱ならば堂々と人々の前に出て来て言葉で説明していただきたい。 平成19年8月25日 インテグレーター 諸法皆空(金谷章吉) ▲
by lacan_msl
| 2007-08-27 23:44
| 金谷氏の今月のメッセージ
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次回は、9月15日(土) PM1:30~4:00 分析理論講座をします。
場所はいつもの通り、京都市伏見区深草にあるラカン精神科学研究所にて。 講座の内容は、心の発達 口唇期 乳児の母子関係 乳児の三つの発達段階 (2) 前駆的対象段階(無差別微笑) から。 参加費は1回 2時間半 3千円(テキスト代を含む)です。 詳しくはお問い合わせください。 [e-mail] 8月の理論講座では、内的対象関係、分裂的態勢、抑うつ的態勢、部分対象と全体対象について質問があったため、その説明から入りました。 家族論や夫婦共謀についても話がおよんだため、テキストは (1)対象のない段階(微笑)の解説で終わったため。 次回はテキストにそって、進む予定です。 最後に、精神が健康であれば寝たきり老人や、痴呆症にはならない。明るく楽しい、元気な老後のために学びましょうと締めくくりました。 ▲
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| 2007-08-24 23:02
| 教室・講座のお知らせ
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京都良店(株式会社ラボックスさん)の協力依頼で「京都良店的深層心理テスト・あなたのさびしがりや度チェック」を掲載しています。
あなたのさみしがりや度チェック 次の問いに当てはまる項目にチェックをしてください。その数でさみしがり度、恋愛願望の強さと、出会う可能性のある男性タイプがはんていできます。 1. 高級ブランド品が好きで、幾つか持っている。 2. お世辞だとわかっていても、言われると嬉しくなり、その人を好きになってしまうこともある。 3. 恋人が出来たらお揃いを着たい。 4. 携帯電話のアドレスに100人以上のメモリがないと不安になる。 5. 甘いものが好きで、ほぼ毎日食べている。 6. お酒が好きで、飲み会やカラオケに友人と行くことが多い。 7. キャラクターものが好きで、部屋や車の中に飾っている。 8. 美味しいものに目がなく、いつもグルメ雑誌でお店を探している。 9. プロレスやK1などの格闘技が好きだ。 10. 自分はかなり嫉妬深いほうだと思う。 11. ケチで、几帳面である。 12. コレクションしているものが何か1つ以上ある。 13. スポーツが好きでアウトドア派である。 14. 父親と中高生まで一緒にお風呂に入っていた。 15. 幹事やまとめ役をやらされることが多い。 16. 髪を伸ばし1つに結ぶまたはショートカットで楽なパンツ姿が多い。 17. パチンコやギャンブルが好きでよくする。 18. 幼い頃、家族から言われて傷付いた言葉を今も忘れられない。 さみしがりや度チェック<判定方法> 判定は、選んだ番号が一番多くあったのがタイプになります。同数の場合はその両方のタイプを併せ持っていることになります。 1-4をAタイプ、5-8をBタイプ、9-13をCタイプ、14-17をDタイプ、17・18をEタイプとします。Eタイプを選んだ人は、どのタイプに関わりなく、さみしがりや度 NO.1 です。 type A わがままで、甘えん坊な男性を好きになり、一方、優しい男性なら誰でも受けいれてしまうので要注意。ともかくいつも誰かそばにいないと生きていけない超さみしがり屋。 type B 甘い言葉と優しい人を常に求めている。恋愛を夢見るたいぷ。白馬に乗った王子様をいつも求めている。 type C ぐいぐい引っ張ってくれるような、強引で、礼儀正しい体育界系の男性に惹かれてしまう。独占欲が強く、男性と競争したり、闘ってしまう、喧嘩の絶えない恋愛タイプ。 type D 女らしく華やかでいたい貴女はは、そんなゴージャスな自分とつり合う男性として、ダンディーでインテリで、ちょっとキザなタイプを選んでしまう。 type E Aタイプを基本としながら、いつも恋に失望し、独りで生きていくか、いつも誰かを頼って生きていくしかない悲劇のヒロインになりやすいタイプ。まじめで誠実な男性があなたの理想です。 Eは無く、それぞれ同数だった場合は「自己同一性の拡散」を意味します。すなわち自分というスタイルが決まっていない、迷いと自信のない性格構造を表します。 さて、どんな結果診断がでましたか? 詳しい解説はこちらをご覧下さい。 ▲
by lacan_msl
| 2007-08-18 22:33
| 京都良店心理テスト
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私ごとだが、昨日身内のお墓参りには行かない私が、友人のお墓参りに行った。一人は中学3年の受験の時期、自殺だった。詳しいことはわからないが、当時ショックだった。「なぜ?」「どうして?」「何があったの?」
墓石には15歳と刻まれていた。もう34年もたつのかと・・・ 来年私たちは50歳。彼女の年齢だけが15のままとまっている。 そういえば、私も小さい頃から死にたいと思っていた。生きていてもおもしろくない、それどころかつまらない、苦しい。子ども心に死んでしまいたいと思っていた、確か。今私は、そんなことも忘れかけている。それは幸せなこと。 お蔭様で今が一番楽しい。したいこと、目標、理想とする自分を描くことができる。でもあの頃は無力感と不安と怒りとなんともいえない不快感に押しつぶされそうだった。 もう一人も中学のときの同級生。同じクラブのキャプテンだった。彼女は44歳で吐血し亡くなっていたと聞いた。彼女のお通夜の日は、私の誕生日だった。その年から私の誕生日は、彼女の死と自分の生を想う日になった。私も36歳のとき、分析を受けていなければ、ここまで生きてはいなかったろうと想う。娘二人をつぶし、自分もつぶれていたにちがいない。 自分の人生を振り返るときいつも思う。ギリギリのところで救われてきたと。あのときこの道をとらなかったら、今の自分はなかっただろう。苦しいなかでの選択が自分を今に導いた。何に触れ、何を感じ、何を選ぶか。自分というものをほぼ持たなかった私が、よくここまで来られた。全ては13年前、36歳の夏だった。 人と関わることが苦手だった私が、これほど深く人と関わる仕事をするとは思ってもいなかった。 クライアントを通して、過去の自分を振り返り、見ることになる。ああ、そういう自分もいたなぁと。クライアントが私の師となる。 ▲
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| 2007-08-17 12:25
| 分析家の独り言
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分析に来られたクライアントが話し出すのを待つ。言いたいことが明確なクライアントは、こちらが何も言わなくても話し出す。
人それぞれで、最近起きた出来事をまず話す人。夢分析の夢を報告する人。もちろん何から話さなければいけないということはない。 1時間、ランダムに様々なことを話しているようでも、根底に流れるあるひとつのテーマがある。話を聴きながらそれを探す。 なかには、自分から話さない人がいる。「何でもどうぞ」と促すが、「特に何も」とか、「何もありません」などと言われる。 普通なら、「それじゃあ何で来たの」と突っ込みたくなるところだが、そうは言わない。それは「言いたいことがいっぱいあるが、どこから話していいかわからない」という意味。 クライアントにもよるが、クライアントの反応を見ながら、了解を得てこちらが質問をしていく。「私から質問してもいいですか」と聞いて、「はい」と答えられたら、前回の分析で気になったこと、ひっかかった言葉、クライアントの日常についてなどなど。 うつむいて、元気がない様子。答える声も小さかったりする。それでも、そうするうちに、少しづつ本音が語られる。涙がこぼれることも多い。 本当に語りたくなくて、理解されたくないのなら、わざわざ分析になど来ないはず。とにもかくにも来るということが、クライアントの意思を表す。 わかって欲しいが、暴かれたくはない。理解して欲しいが、どうせわからないだろうとも思っている。複雑な想いやアンビバレンツを抱えながら、心身ともに疲れ、悩み、心を閉ざしかけた人たちだったりする。だからこそまず信頼関係をつくることが大事。 私もそうして救われたクライアントの一人だったと、今更ながら想う。 ▲
by lacan_msl
| 2007-08-14 12:31
| 分析家の独り言
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たまたま見ていたテレビでした。外国で三人の人質をとり、立て籠もった犯人。その犯人のもとに所長さんといわれる人が来て、犯人の話を聞いた。そのうちに犯人は人質を解放した。さらに所長さんは話を聞いて、出て行った。ところがしばらくしてコーヒーを2杯、手に持って犯人のもとに戻ってきた。さらに1時間犯人の話に耳を傾け続けた。結果、犯人は自分の話をきいてもらったから気が済んだと、投降した。これをみてあらためて、人は語り、共感・理解されることによって気が済む、怒りが治まる、心に整理がつく。まさにこの手法が精神分析の治療法のひとつです。だから対話療法といわれる。
またクライアントは何度でも同じことを話すことによって、心に整理をつけ、葬り去ることが出来る。PTSDなどは、何度もそのことにクライアント自らが向き合い、語り、闘う自我を作る。逃げていては見たくない、忘れたいことが勝手に侵入してきてしまう。むしろこちらからそのことを思い出し、語りつくす。だから私たちインテグレーターは、クライアントが100回同じことを言っても、初めて聞いたかのように耳を傾けることが大事といわれている。語ればいいからと、壁に向かって独り言のように語っても意味がない。その話を受け取ってくれる人に話すのである。しかし一般社会のなかでそういう人はまず居ない。けっして楽しい話ではないし、まず聴きたがらない。それはもう過ぎ去った過去の話であり、主体性を抹殺された、ある意味死者の語らいである。その死者の語らいに共感と理解を示しつつ、聴くのがインテグレーター(分析家)の仕事である。 ▲
by lacan_msl
| 2007-08-13 00:40
| 分析家の独り言
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9月11日(火)AM10:00~12:00
ラカン精神科学研究所(京都市伏見区深草フチ町)で開催します。 日々子育てするなかでの疑問、悩みなど話し合い、症例をまじえながらアドバイスします。 今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、楽しく子育て出来るようにと願いつつ、この教室を毎月開いています。 お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。 参加費は500円です。 参加お待ちしています。 お問い合わせはこちらまで ℡ 076-644-8126 または 050-1035-4401 [e-mail] ▲
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| 2007-08-09 21:10
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