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分析家の独言 581(健康な自己愛:快の共有と笑顔)

自己愛には健康な自己愛と、病的な自己愛があります。

自己愛とは、自分が自分を愛する、自分に惚れ込むことで、

健康な自己愛は人間にとって大切なものです。


自己愛は生まれながらに備わっているのではなく、また自分一人でつくることは出来ず、

子どもにとっての最初の対象である母との関係でつくられていきます。

自分の喜びは母の喜びであり、母の喜びは自分の喜びである、

これを互いの交流によって感じ合い、確認し合える、これを『エロス的交流』といいます。

この母との一体感が自己愛の源泉、原始的自己愛になります。


エロス的交流とは、快の一致と共有です。

大人になって男女間の身体的交流による快感を求めたのが性行為です。

自分の気持ちよさが相手の気持ちよさになり、一体感に快を感じます。


母に同一化し母との一体感を持てない=エロス的交流をできなかったなら、

原始的自己愛は欠損してしまいます。

すると大人になってから身体による快の共有を持つことが難しくなる可能性があります。


新生児はまだ微笑むことの意味も知らず、外からの刺激を自分の中で処理出来ず、

顔の筋肉の痙攣になります。

それを母親は自分の授乳行為など養育行動を赤ちゃんは喜んで

笑っていると錯覚出来ることが大事です。

赤ちゃんのこの顔の筋肉の痙攣が、母とのエトス的交流を重ねるうちに、

喜びの表現としての笑いになっていきます。

これを体験するのは新生児の時です。

子どもに笑顔が少ないとしたら、それはお母さんの笑顔が少なかったはずです。

お母さんに大事なのは笑顔です。

小田和正さんの『愛になる』の歌詞に

「笑顔はいつも言葉を越えてすべてを包む愛になる」とあります。


母の笑顔が子どもの健康な自己愛をつくる一助となるはずです。


    - インテグレーター養成講座1(自己愛論1自己愛人間の心理と生態)- より


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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by lacan_msl | 2014-08-31 12:28 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 580(他人は自分を映す鏡:投影)

他者の中に見出すのは自分です。

精神内界に自分で意識し言語化できる意識界と、

その下に意識に上げておいては困る内容がしまわれている無意識があります。

例えば、人には真面目なきっちりとしたところと、不真面目でいい加減なところの両面があります。

真面目な自分しか認めない人にとって、

不真面目な自分は受け入れがたく、そういう自分は排除します。

すると、はじめは意識にあった不真面目な自分を無意識に追いやり、

真面目一本で生きていきます。


ある時、他者の中に不真面目なところを見ました。

その時不快や嫌悪を感じたり、イライラする腹が立つ、気になる、引っかかったなら、

それは自分の無意識に追いやった意識したくない自分です。

自分の持っているものを他者に投影して「嫌い」と見ています。

真面目な自分も不真面目な自分もいることを認めていたなら不快も嫌悪も感じません。


また、自分が意識している肯定的な性格を他者の中に見つけると、

好意を感じ友達になれます。

これも自分です。

「他人は自分を映す鏡」とはこのことです。


人が他者を好きになるのも嫌いになるのも、自分の性格(属性)の投影です。

人には投影のメカニズムがあるので、自分と違う人、嫌いな人とは付き合いません。


しかし、他者が自分を刺激し、自分を育ててくれます。

自分と違った人と付き合わないために、自分を越える人とは出会いません。

自分と違う人、嫌いな人と付き合うと、

自分のネガティブなところを発見し意識化できます。

他者通して自分を知り、客観的に人が見られるようになると世界が広がります。

世界が広がったとき、今まで自分がいかに狭い世界に居たかがわかります。

- インテグレーター養成講座1(自己防衛論5防衛行動)- より


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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by lacan_msl | 2014-08-28 06:54 | 分析家の独り言 | Comments(0)
滋賀インテグレーター養成講座Ⅲ開講日程のお知らせ(平成26年9月4日)

毎月インテグレーター養成講座を開いています。

日   時 : 9月 4日(木) 11:00~12:00 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)

受講費用 : 一受講につき一万円
        初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全四冊)

- インテグレーター養成講座Ⅲ- 講義内容 ‐

 夢分析Ⅱ 《夢の構造》
 
  夢分析の目的
 
   心構え 夢解釈の使用 準備 
 
  分析の手順
 
   初回夢 手順
 
  夢の連想の仕方について



テキスト途中の項目からでも参加できます。

また試しに一度受けてみたいという方や、この項目を聞いて見たいという方も受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 

遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

一人での受講も可能です。

その場合は1講座1時間で、受講料は1万円です。
 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変えたアドレスでメール送信してください。(スパムメール対策)



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by lacan_msl | 2014-08-26 06:41 | 教室・講座のお知らせ | Comments(0)
分析家の独り言 579(流されて生きないために)

- 8月27日インテグレーター養成講座1(自己防衛論5防衛行動)- によせて

防衛法の中に「同一化(同一視)」があります。

「同一化(同一視)」は、他者を自分とみなすことです。


例えば、ボクシングの試合を見ている観客が興奮して総立ちになっている状態です。

観戦している観客が選手の立場になってリングに立ち、

その選手の視点で戦っている相手の選手を見ています。

また、映画やドラマで主人公が後ろから襲われそうになって、

思わず「危ない」、「早く逃げて」と言ったり思ったりしている時もそうです。

これは、見ている自分が後ろから襲われる主人公と同一視(同一化)している状態です。


このようにして人は主観を他者の方へ動かすことができます。

主観は流動的です。

他者の立場になって、そこから物事をみると見え方が違います。


この主観の位置が他者の方へ動き過ぎるのも、固定して動かないのも健康な状態ではありません。

基本的には、主観は自分の中にあることです。

これがいつも他者の方へ動いている人は、他者の視点に立って、

他者の身になって考える人です。

この人は配慮性が高く、周りからは「いい人」と言われます。

他者から自分がどう見られているか、人の目をとても気にします。

主観性が自分の所にないとは、主体性がないということにもなります。

他者の視点に自分を移して、他者の位置から見ているため、

主は他者になり、自分はいつもサブになってしまいます。


それを続けていくと、自分とは何者かどういう人間か、何が好きで

何を目指して生きていこうとしているのかが分からなくなります。

社会や人に流されて生きることに慣れてしまうと、その方が楽になっていきます。

しかし、どこか自分というものの充実感が持てず、虚しさが漂います。

人から嫌われたくなくて、嫌われるのを恐れていい人をしてしまう。

そこには否定的意味のついた、嫌われる自分がいます。

そのためにいつも他者の側に立って自分がどう見られているかを気にして

いい人をしていないと不安になるでしょう。

ただ他者から好かれる自分か嫌われる自分かの意味づけは、

子ども時代の周り、特に親からの扱いによって決まります。


これに対して、いつも主観が自分の側だけに固定している人がいます。

この人は自分勝手で、一切他者の身になって考えたり、見たりすることがありません。


同一視は、他者を自分と見なす主観の移動、流動性です。

自分だけに留まるのでもなく、また自分をいつも離れて

他者の立場から物事を見るのでもなく、程よい適度な流動性を持つといいですね。

その方法として精神分析があります。



                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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by lacan_msl | 2014-08-24 07:20 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 578(自己防衛と神経症)

- 8月27日インテグレーター養成講座1(自己防衛論5防衛行動)- よせて

人の精神内界には、自分で言語化できる意識と、

その下に意識化し言葉にされては困る内容がしまわれている無意識があります。

日常の中で嫌な出来事があり、嫌な想いをしたり傷ついたりします。

そういったことは意識にあげておくと、その時の不快な感情も思い出してしまうので、

意識に置いておけません。

この意識したくない、言語化したくない嫌な想いや傷ついたことを、

意識の下の無意識にしまっておこうとする心の働き、技術のことを「防衛」といいます。


この防衛法には、「隔離(分裂)」、「抑圧」、「否認」、「退行」、「摂取」、「同一化」、

「投影」、「置換」、「反動形成」、「知性化」、「合理化」、「昇華」の12種類あります。


例えばその中の「反動形成」とは、反対のものに置き換える、反転させるという方法です。

弱い自分がいて、それを人に知られたくないので強く見せるということです。

そのためにいかつい恰好をしたり、強い口調で人を威嚇するのもそうです。

強がっている人ほどじつは小心者ということです。

依存的な自分を知られたくない人は、自分は独立心があり何でもできると

権勢をふるいます。

ケチな自分を知られたくなければ、人に気前のいいところをみせればいいのです。

このようにして対立する反対のものを使えばいいので、防衛法としては簡単です。


しかし、無理をして反対のものに置き換えているので、心的エネルギーを使います。

人は弱い自分、依存的な自分など他人に知られたくないために防衛するのですが、

それは結局、自己愛が傷つくためです。

「なんだそんな人だったのか」と自分の価値が下がることを恐れます。

良いところも悪いところもありいろいろな自分がいて、

それらを自分が認めて受け入れ、ありのままでいられると楽です。


自己愛を守るために12種類ある防衛法を、何種類も複雑に組み合わせて使うために

心的エネルギーは浪費されます。

防衛法を過剰に使うために疲労してしまい動けなくなる、これを「神経症」といいます。

人に会うのが面倒になったり、ひきこもったり、

対人恐怖になるなど病へ移行していきます。


心の健康には、少ない防衛法で効率よく防衛することです。

全く防衛できないのも、裸で外を歩くようなもので病理です。

防衛の破綻が症状になります。

自我の弱さが防衛法の脆弱さに繋がるので、自我をしっかり持つことです。

実はこれがなかなか難しく、その第一歩が自分を知ることです。


           インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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by lacan_msl | 2014-08-22 09:19 | 分析家の独り言 | Comments(0)
滋賀インテグレーター養成講座Ⅰ-2 開講日程のお知らせ(平成26年8月28日)

インテグレーター養成講座Ⅰ-2を開きます。

日   時 : 8月 28日(木) 午後1:00~2:30 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)


受講費用 : 一受講につき一万円
          初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全4冊)
          またはテキスト代(1項目)200円



インテグレーター養成講座Ⅰ 講義内容
     
- 自己愛論1 《自己愛人間の心理と生態》 -
   
   自己愛度チェック   

   自己愛の心理
   
    自己愛とは何か ナルキッススの神話  

   健康な自己愛
 
    健康な自己愛の源泉 原始的自己愛 惚れ込み 日本的自己愛人間と日本的マゾヒズム

   自己愛社会

    母性社会 集団幻想が解体した現代 つくられた自己愛の満足 お客様は神様です 



試しにこの項目を聞いて見たいという方、受講受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 


遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

一人での受講も可能です。

その場合は1講座1時間です。
 
興味・関心のある方、参加希望の方、下記へ連絡ください。

077-558-8766(電話) 

090-7357-4540(携帯電話)

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by lacan_msl | 2014-08-19 09:04 | 教室・講座のお知らせ | Comments(0)
分析家の独り言 577(子どもとの良い関係をつくるために)

人は尊重され愛され適切に世話されたいと思います。

自分だけを見て、関心を向け、優しく声をかけられ、抱きしめられる。

そんな子ども時代ならどんなに仕合せだっただろうと。

実際は望んだこととは逆であることが多いと思います。


そして、自分が親になった時には自分の母とは違う、優しい母になろうとします。

しかし結局、自分が描いた理想の母になれず悩みます。


例えば、子ども時代、現実の母が自分のことを世話せず、関心も向けなかった、

つまり、自分という存在は現実に母に見捨てられ、自我は抹殺されたとします。

自我の抹殺とは、子どもである自分の欲求はきいてもらえず、

母の要求・欲求に合させられるということです。

母は子どもである自分を尊重せず、目も手も自分がかけて欲しいようには

かけてくれなかった。

そうして母は、自分のしたいように主体的に生きました。

それでも母は、自分が子どもを世話せず見捨てたなどとは思っていません。

そして母はこう言います、「私は私なりに一生懸命子どもを育てた」と。


(私の母も実際この言葉を私の言いました。

そして母親になった私も分析を受ける少し前までは子どもに対してそう思っていました。)


この母に見捨てられた自分が抹殺されたまま生きていくことは屈辱です。

自分の抹殺された主体の再生を願います。

そのためには主体的に生きることです。

主体を取り戻すとは、母の主体になることです。

すなわち、母のように子どもを見捨てることです。

これらのことは無意識でのことなので、意識でとらえることはまずできません。


だから、無意識に母から子へ、子から孫へと無意識に伝えられ連鎖していきます。

虐待の連鎖も同じです。


見捨てられ虐待を受けた人は、虐待した母を無意識にその母を持ち、

その無意識が背後から自分を操ります。

これを意識で止めるのは至難の業で、止められることは奇跡に近い。


しかし精神分析で心や無意識を見ていき、知っていくと、どういう構造のもとに

自分はどう行動しているか。

その元にある母の自分への対応などを思い出し語ります。

こうして無意識を意識化し、自分を理解していくと言動が変わります。


本当に自分の主体を取り戻し生きることは、子どもの主体を抹殺することではなく、

無意識に打ち勝って子どもに『オールOK』し、満足し喜ぶ子どもの顔をみて、

これが、私が母にして欲しかったことだった、

それを子どもに出来るようになり、これでよかったと喜べる母親になることです。

そうなれば、子どもも母である自分も良好な関係を持ちながら、

共に楽しく生きられます。


そんな関係の親子が増えることを願いながら、精神分析という仕事をしています。


                インテグレーター(精神分析家) 登張豊実


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by lacan_msl | 2014-08-18 09:26 | 分析家の独り言 | Comments(0)
滋賀インテグレーター養成講座Ⅰ-1開講日程のお知らせ(平成26年8月27日)

毎月インテグレーター養成講座を開いています。

日   時 : 8月 27日(水) 11:00~12:30 

場   所 : ラカン精神科学研究所(滋賀県大津市 JR湖西線「唐崎駅」下車徒歩5分)

受講費用 : 一受講につき一万円
          初めての方はプラス テキスト代一冊5千円 (全4冊)
          またはテキスト代(1項目)200円



-インテグレーター養成講座Ⅰ- 講義内容

– 自己防衛論Ⅴ 《防衛行動》 –

防衛行動

     同一視(同一化) 反動形成 投影 分割(分裂) 合理化 知性化 退行 昇華


テキスト途中の項目からでも参加できます。

また試しに一度受けてみたいという方や、この項目を聞いて見たいという方も受け付けます。

その場合は、一回の受講費用 一万円とテキスト代(一回分) 二百円 です。 


遠方の方にはスカイプによる講座も受講していただけます。

詳しくは、skype de stherapy(スカイプ セラピー) のページをご覧ください。

こちらに、スカイプの設定の仕方も載せています。

6.スカイプでセラピー手続きマニュアル

個人の受講も可能です。

その場合は、1時間1万円となります。

詳しい内容は、ラカン精神科学研究所ホームページ

ラカン精神科学研究所ホームページ 10.<インテグレーター養成講座のご案内>
をご覧ください。

 
興味・関心のある方、参加希望の方おられましたら下記へ連絡ください。

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by lacan_msl | 2014-08-15 09:45 | 教室・講座のお知らせ | Comments(0)
分析家の独り言 575(夢を見る理由)

人はなぜ夢をみるのか。


一つは、激しい情動(ストレス)の発散によるカタルシス効果です。

人が 一日17時間くらい活動している中で、いろいろなことが起こり、

自分のしたいようにし、言いたいことを言ってはいられません。

嫌なことを我慢しなければいけなかったり、怒りたくても怒れなかったりします。

時には殴りかかりたいくらいの攻撃性を対象にぶつけたい時もあります。

しかしこの破壊衝動を対象にそのまま出してしまうわけにはいけません。

エスから突き上げてきたこの衝動を、超自我は社会適応のために抑圧します。

破壊のエネルギーは対象に向かうことなく、無意識の中にしまわれます。

この消化できなかったエネルギーの溜まりがストレスになります。


このストレスは一日一個とは限らず、またそのエネルギーの強さも様々です。

本当なら現実で、何かの形で消化・発散できればいいのですが、

できずに溜まるばかりです。

そこで現実にはできないので無意識の世界を舞台にして、その中で自分が主人公となって、

現実には出せない衝動のエネルギーを、ドラマや映画のように自由気ままに、

捕まったり処罰されたりすることなく、言いたいこと言ったり、攻撃したりします。

人はこれを映像化して夢として見ています。


例えば自分は閉じ込められている籠の鳥だと思う人は、

空を自由に飛び回るという夢で消化します。



もう一つは、自己規定の記憶の整理・ファイルのためにインデックス作りをしています。

起きている間にあった、言いたかったのに言えなかったこと、できなかったこと、

その時の情動を無意識の舞台を使って処理しますが処理しきれません。

そこで例えば今日一日あったことが書かれたファイルが作られ、

ファイルにインデックス(見出し)を付けます。

記憶のファイルを作り、そのストーリーを凝縮してインデックスを付けることで

心を整理し余白を作るのです。


このインデックスがあるためにもう忘れている内容も、

夢を解釈していくとその詳しい内容にまで辿りつけます。



          - インテグレーター養成講座3 夢の構造 - より



             インテグレーター(精神分析家) 登張豊実




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by lacan_msl | 2014-08-12 09:05 | 分析家の独り言 | Comments(0)
分析家の独り言 574(子育てとは)

子どもの要請に従って応えることが母性的対応ですが、

子どもが母に求めた時に求めたように応えるのではなく、

母が子どもに何かしてやりたい時にしてやりたいことをします。

例えばそれは、子どもが「抱っこして」と言った時には「今忙しいから後で」と排除して、

母が抱っこしたい時に抱っこするというようにです。

母親は自分の矛盾したことに気づかず、子どもを可愛がったと思っています。


母自身がその母との葛藤が未解決なので、こうして自分の子どもの養育場面に

この葛藤がそのまま出てしまいます。

それは子ども時代の甘えを持った母でもあるため、

自分が何かをして欲しいという気持ちが強くあります。

すると子どもにお手伝いをさせることになります。


子育てとは、安心と安全のもとに愛情をもった同一人物によって

一貫し持続した世話行動をいいます。

家庭内に争いがなく、経済的不安もなく物心ともに安心でき、

いつも両親の傘のもとに守られているという安心感・安全感のもとで

いつも子どもを見守り適切な世話をし、子どもが愛されていると感じる母によって

それが母の都合やその時の気分によって変わるのではなく恒常的に

しかもある時だけではなく、継続して子どもに関わることが

『子育て』ということです。


残念ながら自分にはどれもなく、まともに子育てされなかったと知ったとき、

自分の生きにくさの原因を理解し、不満、悲しみ、悔しさを感じます。

そんな悲しい自分は見たくないし、認めたくもありません。

目をつぶって見ないことはできますが、無かったことにはなりません。


どんな自分も自分だと受け止めていく限り、充実した人生を送ることは可能です。

欠けたものを知ったなら、今の自分としてどのように埋めていくかを考えて、

得ていくからです。


‐        インテグレーター養成講座1-2( 自我論4 母性とは )より – No.2



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by lacan_msl | 2014-08-10 09:06 | 分析家の独り言 | Comments(0)