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ラカン精神科学研究所メールマガジン 第105号(2018年12月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年12月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン105号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,105今月のメルマガのテーマは、「信頼がもたらしたひねくれ者から素直」です。
 
何故か子ども心に、この親の言う通りに生きたら大変な事になると

私はどこかで感じていたように思います。

…親の言動を何かおかしいと思いながらも、言うことをきかなければ、

待遇が悪くなったり、怒られたりします。

…訳のわからない言動、感情爆発。

そんな中で、親に飲み込まれないように必死で生き延びた。

そのためにはひねくれるしかなかった。

…親という障害物に出来る限りぶつからないように、身を捩りながらかわしますが、

関わらない訳にはいかないのでぶつかり、傷もたくさん負いました。

結果、自己評価は低く、自信もなく、不安を抱え怯えながら生きた日々。

後に精神分析に出会い、自分と向き合い、自己に対する知を得ていきました。

また個人分析や精神分析の理論を学ぶ中で、

「素直が大事」、「素直が一番」と言われました。

…ある時、私の背ほどあるガジュマルの木を見つけました。

普通はまっすぐに伸びる幹を、わざと人工的に曲げて仕立てありました。

私は曲げられた幹を面白い、味わいがあると感じました。

…この木に自分を投影して見たということです。

…嫌悪する対象が多いということは、それだけ嫌悪する自分が居るということです。

…我が師スーパーバイザーに、「あなたはもう素直になった」と言われました。

その言葉を疑うことなく、「ああ、そうなんだ、よかった」と思いました。

24年に渡る長い付き合いの中で、精神分析を通して私を見てきてもらった

その人の言葉を嬉しい感情と共に受け取りました。

…分析者(我が師)に親のように私を育て直してもらった、

…精神分析だからこそ出来たことと考えます。

(メルマガより一部抜粋)


興味ある方はお読みください。


第105号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


           ラカン精神科学研究所 セラピスト 登張豊実


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by lacan_msl | 2018-12-02 01:15 | 分析家の語らい | Comments(0)
ラカン精神科学研究所メールマガジン 第104号(2018年11月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年11月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン104号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,104今月のメルマガのテーマは、「我が師大澤秀行著『病気は心がつくる』出版に寄せて」です。
 
11月7日、我が師(大澤秀行氏)が書いた『病気は心がつくる』が

論創社より出版されます。(2700円)

アマゾンで予約注文を受付中です。

…人には現象・現実の事実、つまり現象界における因果の結果と、

この現象とは関わりのないその人の“心的事実”があります。

…その例の一つ、オレオレ詐欺(振込詐欺)、

…これは人間には心的事実を優先する構造があるためです。

更に言えば、勝手に物語を作ってしまい、それを自分の事実にしてしまいます。

…現実にある現象をそのものとして見て認識しているのではなく、

見たいように見て、思いたいように思いそれを心的事実にして、

その人の意味・心が現象を作り出していることになります。

…ラカンによれば現実界に所属するのが肉体。

意味・言葉による心的事実が現実・現象をつくる、

つまり肉体をつくっているのは心的事実であることになります。

だから“病気は心がつくる”ということになり、これを“心身症”といいます。

…例えば、転移。

分析における転移と、病気の転移があります。

肉体の病気である転移は、ガン細胞が他の臓器に移ることです。

分析でいう象徴界における転移とは、

他者(分析者)を親とみなす感情の転移、同一視を指します。

…このメカニズムを心的に構造化しない人は、肉体で病気の形でそれをすると

著者である我が師は定義しました。

肉体で転移するのはガン細胞が転移していきます。

この治療法は、ガン細胞の転移を心的転移に変換することです。

…ただこれが簡単なことではなく、愛着対象をつくらなければなりません。

これができればガンは消えます。

これを精神分析を通して愛着を知り、心的転移に変換していきます。

実際にガンが消えた症例がいくつもあります。

(メルマガより一部抜粋)


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by lacan_msl | 2018-11-01 22:17 | 分析家の語らい | Comments(0)
ラカン精神科学研究所メールマガジン 第103号(2018年10月1日)発行のお知らせ

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2018年10月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン103号発行しました。

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No,103今月のメルマガのテーマは、「考えてこそ人間」です。
 
我が師にいつも言われてきたことの一つに、「考える」ということがありました。

…自分では考えているつもりでも考えていない、思考していないとは、

どういうことかを考えました。

その時、まず頭に浮かんだのは、

子どもの頃から、何かトラブルがあったりして

思った通り、予定通りに事が運ばないと、オロオロして

パニックになってしまうことがよくあったこと。

…子ども時代から、父母、祖父母からよく怒られました。

それもランダムに脈絡なく、理不尽に突然。

今ならわかります、それが彼らのコンプレックスであり、

その時の気分によるものだと。

しかし子どもの私には、なぜ彼らが怒るのか、

その理由と原因がさっぱり分かりません。

…怒られる理由をいくら考えても分からないので、

子どもの私は考えることを放棄した。

以後、あらゆることを考えない・思考しない人間になってしまいました。

…パスカルの「人間は考える葦である」という言葉があります。

…考えることが人間の本質であるということ。

…訳の分からないこと、納得のいかないことは恐いことです。

だからこそ、精神の科学といわれる精神分析に興味を持ち、

“かくすればかくなる”論理的世界に行きたかった、

それが私を牽引してくれました。

            
(メルマガより一部抜粋)


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第103号 ラカン精神科学研究所メールマガジン


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by lacan_msl | 2018-10-02 19:22 | 分析家の語らい | Comments(0)
ラカン精神科学研究所メールマガジン 第101号(2018年8月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年8月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン101号発行しました。

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No,101今月のメルマガのテーマは、
「日本ボクシング連盟会長山根明氏への告発状から:自己愛を考える」です。
 
日本ボクシング連盟会長山根明氏に対し、都道府県連盟の幹部や元五輪選手

ら333人が「関係各所」に告発状を提出したといいいます。

…人間には自己愛があり、人からいい人と見られたい、誉められたい、

人より優秀でありたい、と思います.

それらが自分の価値を高めてくれます。

社会では、社会的地位、身分、階級があり、

より高い地位・身分・階級にいることで、自己愛が備給されます。

反対に他者より自分が下になると、自己愛は傷つきます。

…人と比べ競争し、自分が上になれないと思うと、

相手を潰すことを考えます。

それが日大のアメフト部で内田前監督と井上元コーチが

選手に指示したことです。

…社会的に高い地位と権力を得た人は、

自分が他より優位であることを維持し、

証明し続けなければなりません。

…証明をするには、命令指示し続けることです。

そういう支配と服従の関係を作り、支配者になることです。

他者が自分の命令指示通りに動き、支配している限り、

自己愛は備給され続けます。

…競争によって自己愛の争奪戦をするのではなく、

謙虚な気持ちで、他者の中に自分に無い良いところを見出し、

それをとりいれて自分を成長させることを精神分析は目指します。 
            
(メルマガより一部抜粋)


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by lacan_msl | 2018-08-02 10:36 | 分析家の語らい | Comments(0)
分析家の語らい 34(ドラマ『チアダン』より:自分に必要な言葉)

7月から始まったTBSのドラマ『チアダン』を観ました。

このドラマの中で、

「(それが)出来るかどうかより、したいかどうかだ」というセリフがありました。

ハッと気付かされます。

今の私に言われているようです。

出来るか出来ないか、結果を自分で決めて思い悩むのではなく、

それがやりたいのなら、そういう自分になりたいのなら、

そこに向かって行くしかない。

自分の脳が限界決めてしまったのでは、出来るものも出来なくなる。

そうだよねと、一人気づき、反省しました。


ラカンのいう象徴界から、自分に必要な言葉が降り注いているといいます。

それを宗教的にいうなら、神の言葉です。

誰の上にも必要な言葉が降り注いでいますが、

それを受け取り聴き取るセンサーや能力がないと聞き流され、心に留まりません。

ラカンやフロイト、神がいつも側にいて観ていてくれる。

そして必要なときに、必要な言葉を、人を通して語りかけてくれる。

そう感じられることが、鴻巣に引っ越して増えました。


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by lacan_msl | 2018-07-19 21:29 | 分析家の語らい | Comments(0)
ラカン精神科学研究所メールマガジン 第100号(2018年7月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年7月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン100号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,100今月のメルマガのテーマは、「家庭のテーマは『言論と行動の自由』」 です。 

『言論と行動の自由』が正常に行われている空間を家族・家庭といい、

この環境の中でしか自我は育まれない。

…多くは、自分の欲しいもの、したいこと、言いたいことを言えば、

否定されるか拒否されます。

…そうすると、欲しいもの、欲求・欲望を出すことは

いけないことになっていきます。

…「うちは貧乏だから」とか、「うちにはお金がない」と親は言います。

…後に欲しいものを手に入れ、買おうとすると罪意識が発生してしまい、

お金がないわけではないのに、買えなかったり、

欲しいものではなく、安いものを買うことになったりします。

…言論の自由とは、言いたいことが言える事です。

…「言える」ことは「癒える(心の悩みや悲しみが解消する)」こと。

「言えない」ことは「癒えない」ことであり、「家(が)無い」こと。

…安心して落ち着け、心を許してゆったりできるのが家であり家庭です。

…言論と行動の自由だけでは無秩序になり、

家庭といえども無法地帯になってしまうので、

父が秩序を教え、統制・統合をします。

それを子どもは小社会(社会の最小単位)である家庭で学び、

そして社会へ出ていきます。

この家庭の機能を今一度見直し、立て直す必要があり、

そこに寄与するのが精神分析であると私は考えます。
 
            
(メルマガより一部抜粋)


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by lacan_msl | 2018-07-01 21:38 | 分析家の語らい | Comments(0)
分析家の語らい 33(車好きの心理)

北野武(ビートたけし)氏も、車が好きで

自身が出演したバラエティ番組で

集めていたわけではなく「自然に(車を)買ってんだよね」と発言。

車の雑誌を眺めて「いいなー」と思ったら購入を考えてしまうとのこと。

さらに実際に車を購入してからは、自分は車を楽しめるほどの(運転の)腕がないから

買った車を運転技術の高い人に運転させる。

そして、タクシーに乗った北野氏が、その車の後続について

「格好いいなー、あの車」と眺めるという。

しかし、この収集癖は周りには不評なようで、

「自分で運転しなさい」、と怒られるそうです。

自分で購入した車は下手でもなんでも自分の腕で運転するもの、

タクシーに乗って自分の車を眺めるなど、

大御所の北野氏ならではの変わった楽しみ方、

言い方をかえれば金持ちの道楽と思われるようです。


車好きにもいろいろあるでしょうが、北野氏のような人は他にもいます。

止まっている車はいつでも見られますが、走っている我が愛車を見ることは難しい。

自分が車に乗って運転するのもいいけれど、

運転していたのでは走っている車の姿は見られません。

そのため、たまたま横を走る車の色と光の加減で、自分の車が横の車の写った時は、

見入ってしまい、可能な限りその車の横を伴走していくとか。


また、車の車体を「ボディー」というように、

車体の曲線は、女性のボディーラインの置き換え、換喩です。

何とも言えないあの車の曲線に魅せられるそうです。


このように人によって、車はただ走るだけの車ではありません。

そこにその人なりの意味が付与されています。

それを善いとか悪いとか、あっているとか間違っている、

ということもナンセンス。


心の構造や、その基にあるものを知ると、物事の見方や理解の仕方が変わります。

自分だけの考えや、一般論・常識などから見ていたのでは

わからない事、見えない事がたくさんあります。

そういった事を精神分析は教えてくれます。


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by lacan_msl | 2018-06-07 16:06 | 分析家の語らい | Comments(0)
分析家の語らい32(『ボクらの時代』:漫然と生きてはいけない)

日曜日の朝、『ボクらの時代』(フジテレビ)を見ました。

この日はモーリー・ロバートソン氏、ディーン・フジオカ氏、

安藤忠雄氏の三名。


建築家の安藤忠雄さんは、

2009年に胆嚢・胆管・十二指腸にがんが見つかり、すぐに全摘、

5年後に膵臓と脾臓にがんが再発し、これも全摘。

5つも臓器がなくても建築家として今もなお仕事をしておられます。

その彼は「生涯、青春していたい」、

「そのために、体力と気力を鍛えなければいけない」と言います。

「希望・やる事があるから生きていける」と。

二度のがんと5つの臓器摘出にもかかわらず、

今も精力的に仕事に向かうには、希望とやる事があるから。

ただ漫然と何となく生きるのではないという事。

「いつも脳を使って考えろ」と我が師に言われます。


また、安藤忠雄氏は「地球儀を見なければ、自分のいる位置がわからない」

「日本の地図しかない人は終わり」とも言いました。

広い視野から自分を見る事が大事という意味に受け取りました。

自分の狭い考えだけで物事を見ていては、自分も人も世界も見えない。

平面の二次元ではなく、三次元で見るのでは、

見え方考え方が違います。

それは、二次元で生きている人はナメクジと同じ。

崖っぷちにいても、落ちかけるか、落ちなければその危険性がわからない。

宇宙のサテライトから見るくらいの広い視野から見る視点が必要と言われます。

この視点がラカンのいう象徴界を持つという事と理解しています。


自分の位置を知り、そこから自分はどこを目指すのか。

どう生きるのか、何を目指して生きていくのか、という事を

改めて考えさせられる朝になりました。


自分が出会う事、もの、言葉は全て自分に必要な事。

そういう場面、出来事、言葉に出会っていても

漫然と生きて、それを聴き取り、受け取る態勢がなければ、ただ流れていきます。

それを精神分析は教えてくれます。


もし今が楽しくなく、仕合せで無いならば、

どうなりたいか、どうすればいいかを考える事です。


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by lacan_msl | 2018-06-03 17:08 | 分析家の語らい | Comments(0)
ラカン精神科学研究所メールマガジン 第98号(2018年6月1日)発行のお知らせ

ラカン精神科学研究所では、毎月1回、月初めにメールマガジンを発行しています。

2018年6月1日、 ラカン精神科学研究所メールマガジン99号発行しました。

日々、クライアントの分析をする中で感じたことや、理論、自分の事を例にあげて書いています。


No,99今月のメルマガのテーマは、「言葉の力」-松岡修造氏に学ぶ- です。 


『松岡修造のテニス合宿20週年SP』(5月12日、テレビ朝日)を見ました。

…番組では、20年の間に松岡氏が発した数々の“名言”を振り返り、

それらの言葉が生まれた背景、そして錦織選手達、当時の少年たちが

その言葉から何を学んだのかをみていきました。

…今や世界で活躍する錦織圭選手も「修造チャレンジ」の出身です。

…松岡氏は、「子どもの一番ネックになっているものを探して

言葉をストレートに入れてくれるときを探している」と言います。

…その言葉は大人になった今も彼らそれぞれの心の中に残っていました。

…私は20年位前、我が師から「人生のからくりを知りたければついて来なさい」

と言われました。

…『人生のからくり』とは…「人は、自分は何のために生まれ生きていくのか」、

「自分とは何者か」という事で、私はそれを知りたいと考えました。

それらを知って、私が私の存在や自分の人生に納得がいくことを望んだ。

そしてどう生きるかを自分で選び決める事。

それは余りにも理不尽で不条理な中で育ち、

何一つ納得のいくことが無かった事が大きいと思います。…
 
            
(メルマガより一部抜粋)


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by lacan_msl | 2018-06-01 22:36 | 分析家の語らい | Comments(0)
分析家の語らい 29(「TOKIO」山口達也女子高生への強制わいせつ事件に寄せて)

「TOKIO」の山口達也氏が女子高生に無理やりキスをしたとして、わいせつ容疑で書類送検され起訴猶予となった事件。

山口氏は今年1月15日から2月12日まで

アルコールの治療のため入院していたといいます。

その退院直後に飲酒し、酩酊泥酔状態でNHKの『Rの法則』で共演した

女子高生を自宅に呼び、女子高生に無理やりキスをした。

この時山口氏本人は焼酎1本を飲んだと会見で言っています。


以前から酒癖が悪く、仕事の現場でも酒気がしたり、

現場のロケが滞ったりすることがあったといいます。

アルコール依存症を疑う声があります。


アルコール依存は心の病です。

飲酒による酩酊状態は自他未分化な胎児の状態の再現です。

自他未分化とは、お母さんのお腹の中にいる胎児の

まだ自分と母の区別がない状態をいいます。

この世に生まれ出て、臍の緒を切られた時にはもうお母とは別個の存在です。

まして46歳の大人が母のお腹の中には戻れないので、アルコールの力を借りて、

胎内に近い状態(=酩酊による自他未分化)を作ります。

これは一般には『幼児返り』といわれ、精神分析では『退行』といいます。

自我は苦痛や不安、ストレスと感じ現実に行き詰まると、

防衛機制を駆使して何とか現状の打開を目指します。

それはその人の人生初期の小児的行動様式を取ることになります。

苦痛や不安、ストレスができる限り無かった時代が、その人にとって小学生か、

5歳か、2歳か、胎児かによって戻る時が違います。

山口氏は胎児にまで退行しなけれならなかったとうことです。

胎児で止まらない人は前世まで持ち出しますが。

『未成熟』の一言です。


私達は、身体は時間と共にそれなりに成長して行きますが、

母親の適切な世話がなければ心は成長しません。


今回、酩酊状態で女子高生に無理やりキスをした、という事から考えます。

キスは、一つには鳥などが行う給餌行動からきているといわれています。

母鳥が子どもの鳥に口移しで餌を与えるこの給餌行動は、

親子の絆や愛情を深めるものと考えられます。

すると、山口氏は何らかの事情によって乳児期にお母さんのオッパイを

安心・安全の中で心地よく飲めなかったと推測されます。

安心して心地よく飲むためには、母が24時間体制でそばにいて

赤ちゃんの要求に応えられる環境が必要です。

その環境がなければ、いつもオッパイを飲みたい、欲しいに固着します。

大人になって母のオッパイを飲むわけにはいかないので、

アルコールに置き換えます。

お酒・アルコールはいい具合に、胎児の自他未分化な母との融合・一体感を

得られるので好都合です。

薬物も同じ理由で選ばれます。


これらは本人にとって無意識なので、何らかの治療をしなければ

お酒を飲み続けることになり、

また何か事件を起こすことになるでしょう。


この無意識を知って書き換え、成長を目指すのが精神分析です。


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by lacan_msl | 2018-05-04 11:06 | 分析家の語らい | Comments(0)